ブスの処女の生涯

嫌なこと悲しいことを吐き出す用

好きな人がゲイだった話

今年の2月から今まで約9ヶ月間、死ぬほど悩んで悩んで誰にも相談できずにいることがある。

高校生のとき、めちゃくちゃ好きな男の子がいた。

なんなら、今も好きである。

なんで好きになったかはよく覚えてないけど、とにかく彼は優しかった。

今まで出会った男の子の中で1番優しかった。

物腰がやわらかくて、他人のことを思いやれる人だった。趣味が近く、部活も一緒だったので仲良くなって、気づいたら好きになっていた。本当に仲良くなって、ただの友達じゃなくて親友くらい仲良くなっていた。下ネタもバンバン言いあえる関係だった。

めっちゃち○ことか言ってた。

彼もめっちゃ言ってた。

あっちは本当に私のことは親友だと思っていただろうけど、私はそうじゃなかった。

別の友達からは「○○君といい感じだよね」「恋人みたい」とかたまにからかわれていて、

「もうやめて〜」とか言いつつも、私は心の中では喜んでいた。

 

そして高校の卒業式近い今年の2月のこと。

彼からLINEが来た。


「誰にも言えなかったことがあるけど、君には言ってもいいかな」

とかそんな感じ。


もうめちゃくちゃ期待した。


だって卒業式間近だよ?

いや告白だろ。

ついに私も恋人いない歴=年齢卒業か〜とか、浮かれていた。


でも告白じゃなかった。

 

「実は自分ゲイなんだよね〜」って。

 

もう頭の中めちゃくちゃパニック。

???????????

ってクエスチョンマークの畑が生まれた。

 

ん?ゲイ?

ゲイってあのゲイ?

男が男を好きってやつだよね?

 

彼のLINEを2度見じゃ済まないレベルで見直した。

見間違いじゃない、ゲイって書いている。

 

ああ、ゲイなんだ。

とにかく、ここで変な返事をしてしまってはいけない。

しかし、もう既読をつけてしまったので、返事を考える時間が長いと変に思われてしまう。

1分や2分そこらで頭をフル回転させた私は、「あ〜そうなんだ。だからち○この話やたら食いつきよかったんだね!納得〜〜〜😊😊」と書いた。

 

もう私には下ネタしかなかった。

とにかく普通に、いつも通りに返事をすることを重視した結果ち○こに頼るハメになってしまった。

この返事は意外にも正解だったらしく、彼は「○○(私)最高だわ」と返してくれた。

こんな感じのふざけたノリで私も彼に対する想いを告白してサッパリ振られようかなと思った矢先。

 

「実は自分がゲイってことは○○(私)に言うのが初めてなんだ」と彼。

 

あ、無理。

告白できない。

 

いや、だって、初めてゲイだと打ち明けることができた親友から好きだって言われてみ?

せっかく彼には秘密を打ち明けられる私という親友が出来たのに、私が告白することでそれを壊してしまってはいけない。

 

私は最後まで告白できなかった。

そしてこれからも友達でいようねみたいなそんなやりとりをして、終わった。

 

LINEを閉じたあと、私は寝室に入って、ベッドの上に寝そべって、色々考えた。

そういえばあいつ、おっさんずラブ見てるのなんだか恥ずかしそうにしてたな、ゲイだったからバレたくなかったのかな、とか。

好きなアニメのキャラクターも女より男のほうが多かったな、しかもムキムキのおっさんばっかりだったな、とか。

名探偵コナンの映画観たときも、「服部カッコイイ」「安室さん最高」とか、ちょっと女性っぽい目線だったかも、とか。

 

でもそんなの全部、所謂ノンケの男性でも当てはまるものだ。

 

私だってノンケだし腐女子でもないけどおっさんずラブ見てたし、

ムキムキの男キャラとか名探偵コナンシリーズの男キャラが好きなノンケの男性なんてまあまあそこそこいるだろう。

だから、全然彼がゲイなんて思わなかった。

ああ、でも彼はゲイだったんだなあ。

そうか、そうか…。

 

と冷静に考えていたが、めちゃくちゃ泣いた。

バイならまだ私のことを好きになってくれる可能性がある。

でもゲイだ。

彼の恋愛対象は男限定なのだ。

例えば好きな相手に恋人がいたり妻がいたり子どもがいたりしても、もしかしたら私のことを好きになってくれる可能性は少しでもあるだろう。

でもゲイだ。

ゲイなんだ。

 

私がこの世に女として生を受けたその瞬間、もう私は彼の恋愛対象から除外されていたのである。

たまたま彼がゲイで、たまたま私が女として生まれてしまった。

そんな偶然だけで、彼の中の大きな恋愛対象かそうでないかの括りで、

恋愛対象じゃないほうに放り込まれてしまったのである。

すごく悲しかった。

 

それだけじゃない。

別の友達から「恋人みたい」とからかわれて彼は本気で嫌だったと思う。

だって私と恋人になるなんて完全にありえないことだし、私は親友に過ぎないから。

それなのに私は彼と恋人同士に見えるなんて嬉しいーーーー!やったーーーー!とか、アホみたいに心の中で喜んでいた。

本当にアホだ、彼がゲイだとも知らずに、アホだ。

 

そんな自分のアホさに泣いた。

 

それから、外で手を繋いでいる恋人を見る度、たまたまノンケ同士の男女が羨ましくて羨ましくて仕方ない。

 

たまたまノンケ同士だっただけ、だけではないのだとは理解している。

 

きっと付き合う前に何かしらの過程があったはずだ。

苦労したカップルもいるだろう。

 

それでも、ノンケ同士の男女が羨ましくて仕方ない。

 

別のノンケの男性と付き合って、悲しさを忘れようとしてみたけど、無理だった。

なんで、彼ではない男と付き合わなくちゃいけないんだ。

私が1番好きなのは彼なのに。

好きじゃない人と付き合おうとするからいけないんだ。

じゃあもっと素敵な人と巡り合えばいい。

付き合えなくても、新しく好きな人ができたらこの悲しみも大分マシになるだろう。

そう思っていた。

確かに大学には彼にはない才能を持った素敵な人がたくさんいたけど、彼より好きになれる人なんていないのだ。

まだまだ若いけど、人生はこれからかもしれないけど、

もう、彼以外の誰かを好きになれないかもしれない。

そんな気がする。